SDCD-018_web
15 September 2014
Sweetdreams Press
CD + Bonus CDR
Artwork: Betsy Dadd

Make A Sentence / Strike Our Scythes / What Have You Made / I Am Your Home / Our Arms / Animal Mineral / Bounce The Ball / Wake It / Three / Join In / Come Together / Let It Rise

問いかけ、愛することと生きること、そして抵抗することの歌
大きくスケールを増したレイチェル・ダッドのニュー・アルバム!

前作『バイト・ザ・マウンテン』から3年、その間も英ブロークン・サウンドと弊社スウィート・ドリームス・プレスより小さな贈り物を時折リリースしてきたレイチェル・ダッドですが、2年の制作期間を経て待望のニュー・アルバムがついに完成しました。本作に集まった強力なコラボレーターの面々は、ローラ・マーリングの片腕として知られるマーカス・ハンブレット、アレッシーズ・アークのアレッシー・ローレン・マーク、ロズィ・プレインサンズ・オブ・ノエル・アンド・エイドリアンのエマ・ガトリル、ウッドペッカー・ウーリアムスのトーマス・ヘザーなど、UKの新しいフォーク/シンガー・ソングライター運動の錚々たる担い手たち。もちろんレイチェルのパートナーである日本人発明音楽家、ICHIの創作楽器も本作のDIYな実験精神を支える大きな屋台骨のひとつです。

プリペアド・ピアノ、自家製の木琴、歌声、クラリネット、タイプライター、マッチ箱、スティール・ドラム、タップ・ダンス、拍手手拍子…。ここにある豊かなポリリズムは彼女を魅了し続けるアフリカのフィールド録音作品からのインスピレーションと、スティーヴ・ライヒチューン・ヤーズ、そして彼女が交流してきた日本のアンダーグラウンド・シーンとの力強く奔放なミックスとして軽やかに提示されています。強く、躍動し、連帯して飛翔する歌と演奏。これはレイチェル・ダッドだからこそなし得た明度の高いカルチュラル・ミックスと言えましょう。

コミュニケーション、コラボレーション、オプティミズム……、レイチェルのチャーム・ポイントはそのままに、しかし、本作の心髄は、むしろふと耳を過ぎっていく問いかけ(この現代の機械の筋肉をきみが曲げているのが見える/ほんとうにそれを運転するのに向いてるの?)や抗議(高らかなクラリネットの音と「世界を征服すべきは女性たち」というアイヴァー・カトラーの引用)の瞬間に浮かび上がるのです。

大きく地面を蹴ってステップを踏む。誰もが自分の音、自分のリズムで息を合わせていく。レイチェル・ダッドの新作は「私たちは共鳴する!」という宣言でもあるのです。